「新入りなのかな? せやけど男やし、ここでいっしょに寝泊りするのは具合悪いんちがうんかな? そんなん関係ないんかな? せやけど落ち着いて寝てられへんやん。夜中に襲われたらどないしよう。大丈夫大丈夫。誰もあんたなんかおそわへん、おそわへん。頼まれてもおそわへんから。大丈夫。大丈夫」
などと自分に言い聞かせていた。
私は家族といっしょに暮らしてはいるのだけれど、寝るときだけ
ここの6人部屋に来て眠っているようだった。
となりのベッドの女の人が割烹着を着ながら
「あんた、家族とは時々会ってるの?」
と、私に訊ねていた。
「会ってるも何も毎日会ってるし」
私は、ねぼけまなこで、やはり割烹着を着ながらそうこたえていた。
よくはわからないけど、住み込みでどっかの寮かなんかの食堂で働いているみたいだった。
それでも私には家族と暮らしているという認識だけは残っていて、寝るときだけ、ここに来て寝るんだと思い込んでいた。
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詳しくはわからない。
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